更年期と介護は同時進行 人生綱渡
なかなか眠ることができない。
ここ一週間のうち一睡もできない日が3日
若い頃は徹夜をしてもその次の日に眠れば元に戻っていたけれど年齢を重ねると戻るまでに数日かかる。
昨日は眠れたのに、今日は寝るまえに心が痛いニュースを見てしまったせいだ。
タレントRさんの死。
誹謗中傷に心を痛めて亡くなったという憶測はあるものの今の所理由はわかっていない。
誹謗中傷も一因ではあるだろうけれど、ひょっとしたらホルモンバランスが悪くなって心の均衡がとれなくなったということはないかな。
彼・・いや彼女と今は言うべきか。
急激に男性から女性の体型に変わっているので女性ホルモンを接種しているのかなと思う。
ホルモン注射を打ってどれくらいで体型がかわってくるかはわからないけれど、かなり早く変化があったような気がするので、心がそれについていけてたか。
私は更年期とほぼ同じく介護に突入してしまった。
介護が始まると同時くらいに子宮を全摘したのでその影響で更年期はやってきた。
子宮摘出から半年くらいでホットフラッシュがおこり更年期がきたと自覚したけれど、今考えてみるとホルモンバランスが悪くなって精神的に不安定になることのほうが早かったように思う。
その当時、ふとした瞬間に自分の縊死した姿を想像してしまうことが頻繁にあった。
ただ妄想するだけだから死ぬわけではないけれど、そういう妄想をしてしまうことが怖くて怖くてしかたがなかった。
父が寝たきりになってから一年くらい経った昨年の秋。
寝たきりの父の介護にも慣れてきた秋晴れの心地のいい日。
私の体もここ数年感じたことがないくらい軽くて穏やかな気持ちでいたのをはっきりと覚えている。
庭の軒下でひなたぼっこをし秋の空気を楽しみながら上を見あげた先の軒下に、結構立派な梁が使っていることに気がついて梁を見ていた。とてもいい気分なのになぜか
「この梁に縄をかけてゴミ箱の上に乗ってあとはゴミ箱を蹴れば失敗しないか。縄はたしかガレージの壁に木綿で作ったものがあったはず」
と考えていた。
介護が始まった頃の自死を妄想をしていた時は怖くてしかたがなかったけれど、昨年の秋のその日はとにかく穏やかな日で自分の心も穏やかで清々しさすらあったことをよく覚えている。
そんな状態にも関わらず、軒下の梁の下まで歩き梁を見上げて自死の手順を考えていた。
ただそれを実行するにはひとつ道具が足りないことと思った以上に大掛かりになりそうだということに気がついてやめた。
我が家の隣には数十台はおける駐車場があるのでそこそこ人が通るのと、生垣が防犯のため少し隙間があり庭の中が見えるようになっている。
人が通るのが見えて、今やったら驚かせちゃうからブルーシートで軒の下を囲ってからと考えたけど、我が家にはブルーシートがないのと、代わりのものあったとしても軒下に囲うように吊るすにはかなり労力が必要なことに気がつき実行はできなかった。
その後、妄想から実行する手前まできてしまったことで、私自身考えている以上に精神的に追い詰められていると感じケアマネージャーに相談して介護の方法を変えてもらうことにした。
今は自死を考えるということまではないけれど、本当にそんな些細なことでというレベルの出来事がきっかけで鬱っぽい状態におちる時はある。
人生綱渡。
有名人の自殺というニュースを見るといけない。
有名人にかぎらずか、ここ数年はなるべくそういうニュースを目にすると極力情報を遮断するようにしている。
何がきっかけで自分の心が負に傾くかわからないので、距離を置くようにはする。
でも有名人のニュースはSNSとかでも流れてくるし、今日朝からはその話ばかりになるかも。
できるならオールスターに出た大谷くんの話題を流してほしい。彼も含め彼の周りの人みんな心からの笑顔なのがいい。
今日は眠れるはずだったけど、目を閉じてもいろいろ考えてしまう。
もう朝になってしまった。
もうこうやって文字にしたから頭からは抜けるはず。
眠らないと。今日も介護は待っている。